データ活用1級

自ら課題やテーマを設定し、業務データベースを各種の手法を駆使して分析するとともに、適切で説得力のある業務報告・ レポート資料等を作成し、問題解決策や今後の戦略・方針等を立案する。

●試験科目

試験科目:知識(論述式)、実技
試験時間:知識 30分、実技 60分
合格基準:知識、実技の2科目とも70%以上
程度・能力
知識
業務データの全ライフサイクル(作成、利用、流通、保存)を考慮し、社内における業務データの管理方法を提案できる
ネット社会に対応したデジタル仕事術を理解し、自社の業務に導入・活用できる
情報セキュリティーやコンプライアンスに関し、社内で指導的立場となれる

実技
企業実務で必要とされる表計算ソフト、文書作成ソフト、データベースソフト、プレゼンテーションソフトの機能、操作法を修得している 表計算ソフトの関数を自在に活用できるとともに、各種分析手法の特徴と活用法を理解し、目的に応じて使い分けができる 等

※時間配分は目安です。実際の試験は知識試験と実技試験の区切りを設けず、90分間の連続した試験となります。

●試験方法と合否判定 試験会場のパソコン等を利用して、試験の自動実行プログラムおよび試験問題を、画面の指示に従いダウンロードして実施します。答案を作成したら、その答案をインターネットを介して日商に送信すれば試験は終了です。日商で中央採点を行った後、結果を通知します。

●試験内容 1級の知識科目では、2・3級までで学んだ知識をもとに、いかに正確に、かつわかりやすく説明できるか、が問われます。 実技科目では、与えられた課題や問題文に示された要求を読み取り、いかにうまく相手に伝えられる企画書や提案書など を作成できるか、が問われます。なお、1級は、2・3級を超えた高度かつ専門的な知識やスキルを測るものではないことから、 公式テキストはありません。

出題形式(科目)は、以下の2つです。
1. 知識科目(30分が目安となります)
自由記述の問題を2題解答します(2題で30分が目安となります)。
原則として「○○について○○字程度(以内)で記述せよ」といった形式で出題されます。
[個別分野]2・3級データ活用公式テキストから1題(2題の設問のうち1つを選んで解答)
[共通分野]知識問題公式テキスト「ネット社会のデジタル仕事術」から1題(2題の設問のうち1つを選んで解答)
基本的には、テキストの記述内容を中心に解答してください。ただし、テキストどおりの文言を暗記しておく必要はありません。 テキストにある内容の主旨を踏まえていれば、自分の言葉や表現を用いて解答して結構です。

※知識科目の解答に時間をとられすぎて、実技科目の時間が不足するというケースが見受けられます。 目安の時間は、あくまで参考ですので、時間配分に十分気をつけてください。

2. 実技科目(60分が目安となります) 問題文および課題ファイル(データ)がダウンロードされます。試験では与えられたデータを集計・加工し、図表(グラフ等)を 用いながら分析した結果を数ページのレポートや提案書として作成します。ただし、問題文では答案の作成手順についての細かい 指示はありませんので、受験者自らが考えて、適切な方法を選択し答案を作成します(答案作成に関するヒントは問題文にあり ますが、2・3級のように答案作成を導く指示事項はないとお考えください)。2級までの学習過程で修得したデータ分析手法を 実際に活用できるか、がポイントになります。 答案には、現状分析のみならず、課題設定(企画・提案も含む)を盛り込むことが必要になります。採点者(問題にある上司等) を納得させる、了解させるレポート(答案)を作成することが得点につながりますので、説得力のある内容が求められます。 また、文書の体裁は人に見せることを意識した見やすいものが望まれます。なお、答案には分析の結果から導かれる自らの意見、 提案を記述するように努めてください。内容によっては、大きな得点につながる場合もあります。

●試験方法と合否判定
試験会場のパソコン等を利用して、試験の自動実行プログラムおよび試験問題を、画面の指示に従いダウンロードして実施します。 答案を作成したら、その答案をインターネットを介して日商に送信すれば試験は終了です。日商で中央採点を行った後、結果が 通知されます。

●試験会場
商工会議所の認定した「商工会議所ネット試験施行機関」(各地商工会議所および各地商工会議所が認定した大学、専門学校、 パソコンスクール等の教育機関、企業)のうち、本試験に対応したソフトウェアが導入されている機関が試験会場になります。